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西部劇漫画荒野の少年イサムにはいろんなメッセージが

2018年4月10日

荒野の少年イサムは少年ジャンプで連載された西部劇漫画

西部劇を題材にした、「荒野の少年イサム」は1971年~1974年まで「少年ジャンプ」にて連載された漫画です。

原作は山川惣治、作画は川崎のぼる

荒野の少年イサムあらすじ

赤ん坊のイサムは父勝之進とともに日本への帰途の途中、父とはぐれてしまいます。迷い込んだロッテンキャンプの男たちに「サンボーイ」と呼ばれ愛されて優しい子供に成長していきます。

ところがロッテンキャンプを洪水が襲いイサムは流されてしまうのです。

次にイサムを拾ったのは悪名高いアウトロー、ウィンゲート一家でした。ウィンゲートからアウトローとして育てられたイサムはガンマンとして成長していきます。

ロッテンキャンプで優しさに包まれて生きてきたのが、一転とんでもない悪に育てられることになります、天国から地獄とはこのことですね。

キャラクターのギャップも面白い

川崎のぼるというと「巨人の星」が有名ですが、他にも「いなかっぺ大将」などギャグ漫画も描いています。

荒野の少年イサムも主人公イサムやビックストーンなど主要人物は劇画タッチで描かれているものの、わき役のキャラクターがいなかっぺ大将に出てくるキャラとよく似てます。画像のイサムにギャグタッチのキャラは合わないような気がしますが、漫画のストーリー性が高いのと暗くなりがちな話を救ってくれますので違和感は感じません。

引用元:荒野の少年イサム第4巻1P

黒ずくめのガンマンがビックストーンです。黒人という設定ですが漫画ではなぜか黒くないです。ビックストーンは原作にはないキャラクターで、ウィンゲート親子を母の敵として執拗に追いかけます。

駅馬車中継所インディアンとの闘い

イサム、ビックストーン、ウィンゲート親子の3者が絡みつつ物語は進行していきます。

最大の山場は駅馬車中継所でのインディアンとの戦闘で40年前の漫画ですが僕はしっかり覚えてました。

それだけインパクトあったという事でしょうか。

人種差別 、銃問題

それなりに残酷な描写があったり、ガンファイトがあったりしますが、現在でも問題になっている「銃規制」やインディアンや黒人に対しての「人種差別」もテーマになってるようですね、しかし基本的なテーマは「愛」や「やさしさ」だったんじゃないかな。

西部劇ってガンや衣装を描くのに手間がかかりそうです。そのためか昭和に限らず西部劇を題材にした漫画はあまりみかけませんね。

この漫画が受けいられた背景には、60年代中盤から70年代前半まで大ヒットしたイタリア製西部劇、マカロニウェスタンの影響もあったのかもしれません。

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